子どもの育つ「環境」をつくる事。小竹幼稚園の取り組み
昭和48年(1974年)の創業から53年。ユーカリが丘1丁目に隣接する小竹幼稚園は、子どもは環境によって育つという理念のもと、単に子どもを預かるのではなく子どもたちが心身ともに健やかに成長できる「環境」を作ってきました。
特にカラフルな遊具が立ち並ぶ園庭では、子どもたちの笑顔と、元気いっぱいの声が溢れています。「子どもたちにとって、走ること、動き回ることは、最高の学びなんです」と髙橋園長。外での遊びは熱中症や怪我の心配もありますが、子どもたちの遊びを制限するのではなく、子どもたちの持つ力を信じ、安全な環境を整えることに力を注いでいます。小竹幼稚園は、この53年間で大きな事故は一度もありません。熱中症もゼロです。
子どもたちが思い切り体を動かすことで、心も体も大きく成長すると信じ、環境を整えることで、自分の力で考え、動き、成長していく子どもたちを見守っています。

本の表紙が見える魔法の図書館
園の廊下には、子どもたちの好奇心をくすぐる特別な「図書館」があります。普通の図書館のように本を背表紙で並べるのではなく、約50メートルにもわたる長い本棚に、すべての本の「表紙」が見えるように並べているのです。子どもたちはまだ文字を読むのが苦手です。でも、色とりどりの絵や、かわいらしいキャラクターが描かれた表紙に子どもたちは興味を示します。この工夫のおかげで、子どもたちは自然と足を止め、興味のある本に手を伸ばし、読み始めるようになります。
子ども達が自分で本を選び、廊下の椅子にちょこんと座り読んでいる姿を目にします。そして、この園では、本の貸出も行っています。驚くことに、3歳児のクラスの子どもたちが、1ヶ月におよそ200冊もの本を借りているというデータがあるほどです。子どもたちが自ら本を選び、夢中になって読んでいる姿は、まさにこの「環境をつくる」ことを物語っています。

子どもたちの可能性を伸ばす教育
小竹幼稚園では園の中で何か問題が起こったときは、大きなテーブルを囲みながら「子どもミーティング」を開催し、子どもたちだけのディスカッションが行われます。
こうすることで、子どもたちは自分たちで考えることの楽しさや大切さを学びます。誰かに言われて従うのではなく、自分たちで話し合い解決することで、自分の気持ちを言葉にする力や、相手の気持ちを想像する力を身につけ、みんなで協力するという貴重な経験を重ねています。
髙橋園長先生の「子どもたちが持つ可能性を大切に環境を整えていくことが大人ができること」という言葉は、ただ見守るだけでなく、子どもたちの成長を信じ、その可能性を開花させるための環境を整えることの大切さを感じさせられます。
